
メンバー
インタビュー
失敗から
つかんだものが、
会計士を大きくする。
森田陽平
シニアマネージャー
2007年 入所

志望動機
なんとなく流されるより、
自分の直感を信じて。
「なんとなく」で流されて、大手に入ることだけはやめよう。そう思いながら就活をしていました。当時、会計士の採用は完全な売り手市場。大手の監査法人が積極的に誘いをかけてきたのですが、天邪鬼な私は逆に引いてしまった、ということもあります(笑)。
中堅の監査法人をいくつか見て回る中で、三優のリクルーターのフラットな人柄に惹かれました。「こういう人たちがいる監査法人なら、きっと働きやすいのだろう」と。IPO支援に力を入れていること、成長が速いことなど、三優の魅力についてもいろいろ説明されたはずですが、実はそれほどピンとは来ませんでした。それに、社風がフラットな中堅法人なら、ほかにいくつもありました。それでも三優を選んだのは、「色が合った」としか言いようがありません。かなりフワッとした理由ではありますが、入所から10数年、期待した通りの雰囲気の中で働けていることを考えると、人に対して覚えた「直感」は、案外正しかったのかもしれませんね。

記憶の仕事
クライアントを
追い詰めてしまった
「正論」。
苦い思い出があります。マネージャー時代に担当していたクライアントから、とある会計処理を行いたいとの相談がありました。しかしその処理は、明らかに会計基準から外れたもの。私は真っ向から反対し、議論は数ヶ月も平行線のまま。最終的にはクライアントが折れたのですが、わだかまりが残ってしまいました。
私の判断が間違っていたとは思いません。けれど、議論の途中でフォローに入ってくれたパートナーの動きを見て、コミュニケーションに問題があったことを痛感しました。会計士は「先生」と呼ばれる立場です。発言はすんなりと受け入れられることが多く、強制力を発揮することもできてしまいます。けれどそんな立場に慣れすぎると、相手のことを考えなくなってしまう。クライアントの意向とその背景をじっくりと読み込み、反応まで予測した上でアドバイスをするパートナーの姿に、会計士とはどういう存在であるべきなのかを改めて教えられた気がしました。大きな失敗には違いありませんが、その後の私を大きく変えてくれた、かけがえのない経験です。

今後の抱負
海外で経験を積むことで、
国内での仕事を
さらに充実させたい。
サンフランシスコに出向している先輩がいます。私自身も状況が許すようになれば、海外の監査法人で経験を積み、語学を含めた知識を身につけることができたらと考えています。海外にビジネスを広げたり、子会社を持ったりする国内クライアントは多く、その監査のほとんどは現地のBDOに依頼しています。当然、コミュニケーションはすべて英語。国際部を介して連絡を取ることになるのですが、私自身が英語を使いこなせるようになれば、より近い立場でクライアントを支えることもできます。
また、オンラインでのやりとりが増え、必要なことを必要なだけ話すというコミュニケーションに陥りがちな中で、いかに情報収集の力を高めるかにも取り組みたいと考えています。会計士にとって、やはり「現場」は非常に大切。クライアントとのちょっとした雑談や感じとれる雰囲気から、隠れていた問題に気づくことも多いのです。現場という接点から遠ざかっても、先回りして問題を発掘し、解決していくという会計士の本領をいかに発揮するか。試行錯誤を続けたいと思います。